日々是好輪走

いつも気持ちの良いサイクリングが出来て良かったね。

3月13日 台東~花蓮 7日目

徐さん宅に泊めてもらった翌朝は天気は上々。
花蓮周辺まで北上すると微妙だが、概ね雨の心配は無さそう。

7時過ぎに身支度を終えて1Fに降りると、既に徐さんは起きていた。
今日は天気が持ちそうなので海岸公路のほうで行く旨を伝え、何度もお礼を言って出発した。
徐さんは玄関まで見送ってくれていて、互いに手を振りながら別れた。

台東~花蓮間は出発前から地形図を見てて最も興味を持った面白そうなコースだ。
台湾遠征でメインイベントになる走行コースのような気がしていた。

台東~花蓮のルートは2通りあり、
台東~花蓮間の海岸に並行して150kmに渡って延びる海岸山脈の東側を走る花東海岸公路の海側ルートか?
海岸山脈と3000m級の山々を抱く台湾の背骨、中央山脈との間に挟まれた平原を走る
花東縱谷(かとうじゅうこく)公路の山側ルートか?
はたまた海岸山脈を唯一横断している渓谷”秀姑巒渓(しゅうこらん-けい)”を通って、途中から両公路をハシゴするか?

徐さんに前夜相談したら、海側ルートはあちこち道草を食わなさ過ぎなければ問題無いだろうと。
ただしきりに山側ルートも勧めており、筆談で”花海”と説明してくれて、先月撮ったという花畑のスマホ写真を
色々と見せてくれた。
この時は地名なのか景勝地名なのか良く分からず伝わりきれてなかったのだが、後で調べると
花東花海季(The East Coast Feastival of Flower Blossoms)とあり、
縱谷各地でフラワーフェスティバルが開催されていて、(祭りの期間は旧正月あたりで終了しているものの)
花の見頃は続いている模様。

Wikiでも”花東縦谷”は
『ユーラシアプレートとフィリピンプレートの境界』
『台湾でも有数の景勝地である。台九線や北廻線、台東線が貫く158km区間は、まさに緑の回廊である。
両端に聳える山脈と流水が織り成す天然の美と、人の丹念な営みによって作り出された果樹園、茶畑、
水田、檳榔の並木が絶えず視界に飛び込み、人々を飽きさせることがない。
特に菜の花の開花時の美しさは、人々を驚嘆せずにはおかない。』とある。
メッチャ迷うとこですね。

天気が悪かったら鉄道が通る花東縱谷公路にするつもりであったが、雨が降らないのであれば海岸線を
走ったほうが気持ちよさそう。なかなか150kmにも渡って海岸線をひた走る機会もありませんし。

また海側ルートに比べ、平野とはいえ山側ルートは弱冠登り下りが続くので、現実的には海岸線を走るのが
楽そうってのが一番の決め手ですかね。
台東-花蓮地図

徐さんと別れてから、台東市街を抜けて海岸寄りの道を適当に走る。
まだ街は交通量も少な目で人の往来もひっそりしている。
台東街中ひっそりと

台東の街を外れ、卑南渓に架かる橋を渡ると、正面に海岸山脈が見えてきた。
コースを山側に替えるのなら今しか無いが、青空が広がっていて気分は海側に決めていた。
台東街外れ

卑南渓の橋の上からは河口が見渡せ、朝日が綺麗だ。
川の中を見ると妙な土盛りの区画がなされているので、何かの養殖跡か栽培跡だろうか?よく分からなかった。
卑南渓河口

海沿いの道は真っ直ぐに伸びて交通量が少な目。
椰子の木が生い茂って海岸が見えない状況が続く。
海沿い道へ

突然視界が開けた正面に海岸線と山脈がドーンと広がり、気分は嫌が上にも盛り上がる。
国道11号線選択
山に近づくほど気分が急く。
まだ先が長いのは分かっているが信号も無いので猛スピードで走り続ける。
流石に山脈が始める麓に着く頃には息が上がって休憩が必要でしたが。
海沿い道

落ち着いてチンタラ走り出すと、しばらくしてバスが目に入った。
標識のバス路線図を見ると旧台東駅から花蓮火車駅までの間、バス停が延々と延びる。
その数何と168箇所。未だここまでバス停35箇所分しか来ていない。
バス路線

道路沿いには椰子の木が連なり南国ムード。
まるでハワイでも走っているよう。
行ったことないけど。なんとなくイメージで。
椰子の木

東河の手前で金樽遊憩區という展望台があり、トイレ休憩を兼ねて寄ってみる。
すると東屋の角でゴソゴソと動く影。1匹の台湾猿。群れからボスに追い出された雄でしょうかね。
成功で休憩
躊躇に写真を撮ろうとしていると日本猿だと警戒し大概逃げていくのだけど、この猿はしきりに威嚇しながら
じりじり寄ってくる。
怖わ!と自分のほうがいそいそと逃げ出します。
それでも安心した猿を振り向きざまに1枚!
台湾猿

Google Mapで低尺度地図ながら”東河包子”という店名が表示されていて、有名店か?と
店前を通ったので寄ってみる。
未だ早いのか他に客がおららず。店に入ると肉饅など数種類のメニューが壁に貼ってある。
肉饅って中国語でなんていうんだっけ?って”ロー・・・、ロー・・・”って口ごもっていると
お店の主人が”にくまん?”って日本語で返って来た。
驚いて”イエース!1ピースプリーズ!”って何故かカタカナ英語で返す。
東河包子

店の外でゴロゴロ肉餡が入った肉まんを頬張って食べていると、先ほどのご主人が”これも持って行け!”と
ありがたくも小ぶりの饅頭が幾つか入ったビニール袋を渡してくれた。
嬉しいな~。
おまけ

右手太平洋側に省道11号線の海岸公路を走っていると、弓形に沿った海岸線が遠くまで見渡せる。
その先の岬を回ると、再び弓形の長~い海岸線が再び現れるというのの繰り返しが何度も続く。
海岸線1

それでも山々が連なる景色と、ターコイズブルーはじめ色々な彩りの碧色に変化する
海を見ていると飽きることは無い。
海岸線2

成功の街を越えた岬の1つに、三仙台という島とそれを結ぶ橋が見渡せる景勝地があったので、
省道を逸れて寄ってみる。この辺りは奇岩も多く存在し駐車場には多くの人が立ち寄っていた。
流石に橋を渡っている余裕は無いので、景色を見渡しただけで後にする。
三仙台跨海步橋

省道に復帰して直ぐに石雨傘風景區という場所に出くわす。
岩が海に飛び出すように連なっている。ここも少し歩く遊歩道があったが、スルーして先を急ぐ。
石雨傘風景區

更に北上ししばらく走ると八仙洞遺址という景勝地が。このへんは奇岩、名勝地だらけだな。
ここは道路沿いにすぐのようなので、休憩がてら立ち寄ってみる。
道路沿いには土産屋や食堂が連なっているが、平日とあって人は少数まばらな状態。
八仙洞遺址遠景

幾つかの岩の切れ目に祠が祀ってあり、中でも最大なのがこちら。
日本にも似たようなところがあったような気がしますが、全く思い出せません。
八仙洞

八仙洞のほんのすぐ先には北回帰線の案内標識。
道路沿いには幾台もの大型バスが停車しており、人がいっぱい道路を歩いている。
北回帰線案内

ところが肝心の静浦北回帰線の記念碑の周辺は工事中で入れず。
高い塀が周囲を囲っているので、中の様子が良くわかりません。
北回帰線は工事中

それでも手を伸ばしてカメラを塀の隙間から中に入れて撮影。
近くに寄れないのが残念ですが、工事中ならしかたがない。

夏至の日にはこの真上を太陽が通るんですよね。
台湾には島東側の嘉儀県(最近の映画”嘉農”の舞台)にも北回帰線碑があるんですが、
内陸寄りなのでそっちには立ち寄れませんでした。
日本にも北回帰線が通っているんですが海の上で陸地は無いようです。
北回帰線

海岸線を走っていると、田植え間もない緑色の田んぼとその先にある
碧い海、青い空という構図が妙に気に入ってしまった。
景色が綺麗だな~と思って何枚も写真を撮っていました。
田んぼと太平洋1
田んぼと太平洋2
田んぼと太平洋3
田んぼと太平洋4
田んぼと太平洋と案山子

台湾を走っていると、こんな看板が時折目につく。
バイシクルステーションが公共の施設の一部に併設されている。
サイクルステーション案内

ポンプやリペアキット、工具が揃い、給水サービスまでしてくれるそう。
多くは警察署にあるようだが、日本でいう海上保安庁に相当するコースタルガードにも見かけた。
残念ながらというか幸いなことにというか、お世話になる必要が生じなかったが、
警察となると冷やかしでは入りにくいし気が引ける。
それでも台湾全土を上げて公共施設で自転車乗りをサポートしてくれるって、ちょっと他では無いのではないか。
まさに自転車天国。
サイクルステーション

その警察署の前にはこんな看板も。
次のサイクルステーションのある警察や、コンビニ(便利店)、ビジターセンター(遊客服務中心)までの距離が記してある。
サイクルステーション1

看板の反対側には町までの距離を教えてくれる。
サイクルステーション2

ホント山に近く
山が近い
海も綺麗。
海岸線

河口の街まで来た。
ここから渓谷沿いに川をさかのぼって花東縱谷公路に渡っても良いのだが、
なんとなく海を離れるのが惜しいような気がしたので、このまま海岸公路を北上することにした。
港口

ここからは多少山道も増えてきたが、基本海岸を走り続ける。
山道

この先で唯一海岸を離れる山越えがあり、景色の先に北加路蘭山が見えてきた。
この山の左手にある峠道を越えて再び海岸線に出るルート。
芭崎 北加路蘭山

この日唯一といっても良い山道をえちらこっちら重い自転車を漕ぐ。
(ここで犬に執拗に追いかけられました。)
山道 犬に追いかけられる

登った先にあるのが芭崎瞭望台。でもまだまだ登りは続くのでした。
芭崎瞭望台

トンネルを越して待望の下り。
すぐに深~い谷に架かる橋を渡る。
谷

山の向こう側には海が見え、再び海岸へと下る。
気が付けば天気もどんより曇り気味で、雨が心配になってくる。
海

再び海岸線に戻れば、先のほうに海岸山脈の終りらしきと花蓮の街並みが見えてくる。
このあたまで来ると、ホテルやおしゃれな民宿などの宿泊施設とか、
(閑散とした)遊園地、商店などが増えてきて街に近づいたと実感。
そろそろ今日の走行は終りな気配です。
再び海岸線

山を回り込んで、山脈の反対側を流れて来た花蓮渓に架かる花蓮大橋を渡ると、もう市街地が始まる。
花蓮大橋を渡ると市内
市街地が始まる前に花蓮渓の河口に沿ってサイクリングロードが延びていたので、そちらを通ることにした。
河口のサイクリングロード1

河口への道に沿ってジョギングや犬の散歩する人が往来する。
河口のサイクリングロード2

河口から弓形の海岸線に沿って自転車道は街の中心まで伸びる。
サイクリングロードは海岸線へ

少々サイクリングロードを行き過ぎた感じで、花蓮市の北東側の殺風景な官公庁街やらビル街から、
市南西側にある繁華街へと戻る。
地球の歩き方や環島ガイドマップにある宿一覧を見て今日に宿候補を探す。

そこそこの値段と繁華街に近い立地、日本人オーナーという記事に興味を持っったので、
馨憶精緻民宿(しんいせいちみんしゅく)”という宿に飛び込み空きがあるか聞いてみる。
すると奥から日本人オーナーらしき方(片桐さん)が出てきて、”金曜日なので1300元(5200円)だけど良いか?”と。
当然文句は無いのでチェックインすると、ロビーで地域の手作り地図と、そこに記した主な食事処、コインランドリー
両替できる宝石屋、朝食店などを丁寧に説明してくれた。

サイクルジャージ姿に、明日のコースは?と聞かれて、太魯閣渓谷見てから北上を続ける旨を伝えると、
そちらについても丁寧に説明してくれた。そして難所の”清水断崖”についても、

突然”石田ゆうすけって人知っているか?”って。

全ての文庫本読んでいること、瀬戸市で行われた講演会にも行ったことを伝えると、
嬉しそうに
台湾自転車気儘旅
この本を持ってきて、さりげなく自分が載っているページを紹介しつつ、
『清水断崖の走り方』というページを開け、
”一応読んで参考にすると良い”と本を貸してくれた。
この辺の丁寧さが日本人だな~と思わせる。

受付をしてくれた女性は片桐さんが結婚した現地台湾人の郭さん。
日本語上手なので日本人と思った。

そういえばこの本は未だ文庫本が出ていないので、書店で目にした時は高いなっと思って
買わなかったのを思い出した。
この本を事前に読んでいたらもう台湾旅行が少し楽しめたかな?とは思ったが、
ここに出てくるお店、場所をトレースする旅になるような気がしたので知らないほうが良かったかも、
また余計な知識が無い方が新鮮な驚きが得られたのだと、ポジティブに考えることにした。

通された部屋はこんな感じ。文句があるはずはありません。
馨憶精緻民宿 部屋
ただ台湾中で概ねどこでも見られる水回り。シャワーに温水はデフォで問題無いのだが
湯船が無いところが多い。シャワーとトイレ便座を仕切るカーテンも無いので、大概が
便座がビチャビチャになってしまうのが困る。(慣れていれば濡らさず問題無くいのかもしれないが)
床面も濡れるので靴履く必要あるが、サイクリングシューズは滑るんだよね。
(ここではサンダル用意してありました。念のため。)
馨憶精緻民宿 シャワー

宿でしばらく落ち着いたら、腹が減ってきた。早速紹介のあったワンタン麺の有名店らしい液香扁食店に行く。
液香扁食店
ワンタン麺65元(260円)。紙製お椀にワンタン麺。
正面に座ったOL風のお姉さんが手慣れた手つきで、テーブルにある酢や豆板醤、醤油をお碗に入れて
ワンタンを付けて食べていたので、それを真似して食べてみた。
スープはあっさり風味でそれだけでも美味しいが、酢醤油タレも試してみると変化があって楽しい。
ワンタン麺
中正路、中華路、中山路に囲われた三角形が一番の繁華街と片桐さんに教えてもらった。
その区画を道隔てた反対側に、花蓮文化創意產業園區という
レストランやcafe、ギャラリーなどが連なった倉庫風の文化施設があり、良い雰囲気。
ブラブラ散歩して周るには面白い。
花蓮文化創意産業園区
旧鉄道敷道跡の中正路は歩行者専用道路となって、屋台も出ている。
花蓮は2km程離れた自強路に自強夜市があるようだが、少々歩いて行くには遠い。
また海岸沿いにも観光夜市があるが、場所を移動してからはゲームの店ばかりになって面白くないらしい。
少ないながら、ここの屋台で買い食いしながらまたブラブラと。
鉄道道 中正路551

公正路にある(有名らしい)公正包子店はシャッターが閉められていたので、その店横の包子店に入る。

一定売上額を計上する商店は指定の”収銀機統一發票”という細長いレシートを客に渡さなければならないが、
その違反があったとかで公正包子店が摘発され、数日前から臨時休業となっているとの片桐さん情報。
子弟関係で同じ金額、同じ味だからとの勧めもあったので、隣のお店の小龍包を食べに来ました。
公正包子店(Google Map)
(写真はGoogle Mapの公正包子店の物から引用。だいたい同じような感じです。)

店頭で3~4人が手際よくどんどん作って蒸し上げているのを見ながら、指さして”小龍包”と8個注文する。
1個5元(20円)と安い。
いわゆる鼎泰豐(ディンタイフォン)のような薄皮、肉汁たっぷりというタイプとは全く別物ですが、これはこれで
ふかふか熱々肉まん生地に肉汁が浸みた1口(2~3口か?)サイズ肉まんで、
大蒜も入ったピリ辛酢醤油に付けて食べるのも新鮮で美味しかった。
公正包子(の隣)の小龍包

コンビニでビールを買い込み馨憶精緻民宿に帰ると、片桐さんが奥さんと軒先のテーブルでビールを飲んでいた。
大きすぎず自然が近いくて豊かな花蓮の街。
こんな生活もいいなぁと思いながら、部屋に戻ってビールを飲んだら直ぐに寝てしまったのでした。

本日の走行距離:189km


  1. 2015/03/31(火) 14:38:00|
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Nao

Author:Nao
愛知県名古屋市近郊に在住。
今年とうとう齢50代に突入。
自転車を2012年1月末に始め、
愛知、岐阜県を中心に週末ライドを
楽しんでいます。
愛車はジャイのDefy3Composite
とLook 695AeroLight。
色々な自転車旅をしてみたい。

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